続いては、
「ものづくりと職人2」(文化・伝統学科) をご紹介します。
この講座は秋季で行われた「ものづくりと職人1」と関連していて、
京都のものづくりの歴史を通して、日本人の感性価値から離れつつある
現代におけるものづくりを見直し、新たなものづくりの方向性を探ります。
■講師
藤井秀雪(京都造形芸術大学ものづくり総合研究センター主任研究員)
1943年京都生まれ。京都の美術工芸高校を卒業後、(株)七彩工芸(現七彩)に入社。2003年定年退職とともに、京都造形芸術大学教授に就任。2009年3月教授職退任に伴い現職。一貫して、京都の伝統産業及び職人との連携による製品開発プロジェクトに取り組む。研究テーマは「職人のワザ」「伝統産業製品のデザイン」等。
今回のテーマは「「京木工芸」職人の思い」ということで、
古典的な木工芸の技法を駆使しながら、自然の恵みである木がもつ
究極の美を引き出すことにより、茶道具を初めとした用の美を作り続けている
木工芸職人綾部之氏を京都より招き、木の国日本の現状と木に対する思いを
貴重な資料と共に披露して頂きました。
木工芸作品の素晴らしさを改めて痛感すると共に、
改めて京都のものづくりがもつ「生活の芸術化」の素晴らしさ、
職人の卓越した手仕事の技と美に、受講生一同、驚き関心している様子でした。
■ゲスト講師
綾部之(京木地師)
京都生まれ。伝統工芸士。主として轆轤細工、木具づくりに取り組む。 人と木は同じ有機物。樹齢数百年の材を生かし、末永く手元に置いて頂けるモノをとの想いを込めて、京の片隅で、奈良時代からつづく、木の手仕事に取り組 む。京指物伝統工芸士会会長。平成17年度京都府伝統産業優秀技術者「京の名工」受彰。
0 件のコメント:
コメントを投稿