秋の講座のお申込受付中(大阪)です!!
『あの日のあの場所を立版古で』
立版古とは?
と、思われる方も多いでしょうから少しご紹介を。
立版古とは風景を構成する様々なものを展開図にして平面状にならべて刷った江戸時代の
木版画のことで、それらを立体的に組み立てると名所や芝居の一場面が
再現できるという起し絵の一種なんです。
当時、浮世絵なども手がける専門の絵師や摺師達によって「子供達にも楽しめるように」
と工夫して作られたようですが、むしろ大人たちが喜んでこぞって作り、
夏の夕方などに中に明りを灯して軒先などに飾って出来栄えを楽しんだと言います。
庶民のペーパークラフトの先駆けだったわけです。
そんな独特の味のある空間を実際に作ろうというのがこの講座。
講師は美術家の伊達伸明先生です。
伊達先生の作った立版古(ダテ版古)をいくつかご紹介しましょう。
まずは作り出す前の状態。A4サイズ3枚に色んなパーツが。何かのお店です。↓
1枚は店内の主要なパーツがあります。遠近感を操作するためこの時点で歪んでますね。↓
次は店外の大きなパーツがあります。常連さんも作るようです。↓
最後はおそらく貼り付ける土台と小物たち。オカアサンもいました。↓
これらをノリしろを頼りに組み立てていくと、できました!
「天ぷらラッキー!」↓
すごい躍動感!当時を知りませんがその空気が感じられますね!
(私が作りましたので出来映えはご勘弁を。)
伊達先生は廃業や移転で無くなったお店を立版古にしているそうです。
講座ではみなさんの印象に残る風景をこのように立版古で再現することに挑戦します。
伊達先生の作品を見ると難しそうに見えますが、初心者から楽しめるような工夫が
講座では予定されているようです。
懐かしい空気に浸れる制作を秋の夕暮れ時にいかがでしょうか?
最後に伊達先生の作品をもう二点。
これは喫茶店ですね。↓
これは銭湯↓「美章園温泉」とあります。
頭の中の思い出を、ぜひ立版古で暖かくよみがえらせてください!!
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