震災後の影響はまだまだ続いておりますが、
昨日から通常の運営体制で展開させていただいております。
千住学長の言葉を借りるならば、
芸術はコミュニケーションです。
芸術は何かの役に立ちたいという気持ちを束ねる力となります。
この芸術学舎で芸術を学ぶことをきっかけとして、
被災された方々を助ける、励ます、勇気づける、
そんな大きな力が生み出せれば。
そのように考え、運営を再開させていただきました。
受講生の皆様、自分のためにも、社会のためにも、
是非、ここで学び得た力を活かしていただければ幸いです。
さて、早速29日、30日と展開された
芸術学舎の状況を2つほどご紹介します。
1つ目は、
「京都杉本家の暮らしと食」(文化伝統学科)です。
以前にもご紹介しましたが、この講座では、
200余年前より京都「杉本家」に伝わる、
質素ながら季節を愛で、季節に沿いながら暮らすという
現代人が忘れかけている日本の美しい生活のあり方を書き残した
『歳中覚(さいちゅうおぼえ)』を学び、体験します。
今回は、「雛の節句の献立」をテーマに、
献立を紹介し、調理のデモンストレーションを実見し、
試食を行いました。
震災の影響もあり、季節を意識した食事を忘れかけていましたが、
並べられた献立を見ると、その美しさや奥深さを痛感し、
日本人・日本文化の素晴らしさに改めて気付かされました。
そしてこのような食文化を支える「日本」という尊い国土の
一日でも早い復興を願うばかりです。
2つ目は、何度もご紹介をしておりますが、
「果てしなきお取り寄せ」(ライフスタイル学科)です。
今回は、「お取り寄せ審査本番」ということで、
実際に受講者がお取り寄せを行い、試食審査を行いました。
4つあるチームごとに、2ジャンルの中から8種のお取り寄せ品を選び出し、
(ですので、合計4×2×8=64点のお取り寄せ品が集まりました)
それを全員で試食し、審査しました。
次回はその試食・審査を受けての、結果や傾向の発表となります。
こうして実際に体験してみると、
世の中のお取り寄せがいかに奥深く、
そして、審査するのも相当に大変な行為であることを痛感します。
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