2012年9月10日月曜日

あの日のあの場所を立版古で

秋の講座のお申込受付中(大阪)です!!

『あの日のあの場所を立版古で』

立版古とは?
と、思われる方も多いでしょうから少しご紹介を。

立版古とは風景を構成する様々なものを展開図にして平面状にならべて刷った江戸時代の
木版画のことで、それらを立体的に組み立てると名所や芝居の一場面が
再現できるという起し絵の一種なんです。

当時、浮世絵なども手がける専門の絵師や摺師達によって「子供達にも楽しめるように」
と工夫して作られたようですが、むしろ大人たちが喜んでこぞって作り、
夏の夕方などに中に明りを灯して軒先などに飾って出来栄えを楽しんだと言います。
庶民のペーパークラフトの先駆けだったわけです。

そんな独特の味のある空間を実際に作ろうというのがこの講座。
講師は美術家の伊達伸明先生です。


伊達先生の作った立版古(ダテ版古)をいくつかご紹介しましょう。


まずは作り出す前の状態。A4サイズ3枚に色んなパーツが。何かのお店です。



1枚は店内の主要なパーツがあります。遠近感を操作するためこの時点で歪んでますね。



次は店外の大きなパーツがあります。常連さんも作るようです。



最後はおそらく貼り付ける土台と小物たち。オカアサンもいました。



これらをノリしろを頼りに組み立てていくと、できました!
「天ぷらラッキー!」
すごい躍動感!当時を知りませんがその空気が感じられますね!
(私が作りましたので出来映えはご勘弁を。)
伊達先生は廃業や移転で無くなったお店を立版古にしているそうです。



講座ではみなさんの印象に残る風景をこのように立版古で再現することに挑戦します。
伊達先生の作品を見ると難しそうに見えますが、初心者から楽しめるような工夫が
講座では予定されているようです。
懐かしい空気に浸れる制作を秋の夕暮れ時にいかがでしょうか?


最後に伊達先生の作品をもう二点。

これは喫茶店ですね。↓



これは銭湯↓「美章園温泉」とあります。


頭の中の思い出を、ぜひ立版古で暖かくよみがえらせてください!!



2012年4月23日月曜日

【事務局日記(大阪)】 4/13 第1回目☆金星夜会☆

4/13(金)大阪・梅田のサテライトキャンパスにおいて(富国生命ビル5F)において、
記念すべき第1回目の金星夜会を開催いたしました!

第1回目のゲストはミスターちんどん屋の林幸治郎先生!!



はい!!
お仕事の姿で”チンドン”の歴史を江戸時代より以前にさかのぼりレクチャーしてくださいました。


後からのご雄姿です。

先生の充実したお話が続く教室の外に、このお二人は???


林先生の戦友が楽器と身体を温めて、突入の時を今か今かとお待ちです。

そして時が満ちました。


実演開始!!

打ちモノ、クラリネット、バンジョーのトリオ





ほんの一部分ですが、何とも素敵な演奏!
「じゃ、アレ」でピタッと合わせられるその姿に感動すら覚えました。
想像していたチンドン屋さんの演奏される曲のイメージとは違う、
何ともジャジーなメロディーで目からでは無く耳からウロコ。
演奏そのものの技術が高くて参加者のみなさまもしっかりと聞き入っていらっしゃいました。


終盤はプレゼンターの関本先生との対談。
写真ではポップな様子ですが、民俗学的なお話もあり
知的好奇心も刺激する充実の初回「金星夜会」となりました。


次回の金星夜会は5月11日(金)!!
ゲストはミ、ミナミのドン?!
いえ、芸能、文化プロデューサーとして有名な

吉里忠史さんが登場です!

大衆芸能も含めた上方文化を探り出し、
なにわの精神を追求していらっしゃる吉里先生。
いったいどのような切り口で「上方文化」を語られるのか?
乞うご期待!

「金星夜会」は参加費1,000円、飲み物・軽食付、ご予約不要で
どなた様でも楽しい一夜を体験頂けます

☆次回も皆様のお越しをお待ちしております☆

2012年4月3日火曜日

【重要なお知らせ】 東京芸術学舎 受講生の皆様へ  4月3日(火)暴風警報発令にともなう講座休講のお知らせ

東京芸術学舎 受講生の皆様へ
4月3日(火)暴風警報発令にともなう講座休講のお知らせ



東京23区西部に暴風警報が発令されました。
関東地方は夕方から夜にかけて暴風雨が激しくなる予報が
でていることから、

東京芸術学舎におきましては、皆様の安全を確保するため、
現時点で以下の講座の休講を決定いたしました。

<休講決定講座>
14:00~17:00「狩野派の秘伝書から」(講座番号:1211003)

14:00~17:00「わたしの線」(講座番号:1211004)

14:00~17:00「松平定知の朗読塾」(講座番号:1211039)

18:30~20:30「ふるさとという最前線 2012春」(講座番号:1211036)

なお、上記講座の補講日など詳細につきましては、
決定次第、東京芸術学舎ホームページNEWS欄への掲載
および郵送にてご連絡いたします。

ご迷惑をお掛けしますが、何卒ご理解のほど
宜しくお願いいたします。

2012年2月24日金曜日

梅原猛先生「人類哲学序説」講座 TV放送のお知らせ

大きな反響をいただき、昨年12月に終了いたしました梅原猛先生の「人類哲学序説」講座の模様の一部が、下記TV番組で放映されます。

是非ご覧ください。


○「こころの時代~宗教・人生~」
  ~シリーズ 私にとっての3.11 梅原猛 新たな文明の原理を問う(仮)~

 放送日時 :3月4日(日)5:00~6:00 NHK教育テレビ
  再放送日時:3月10日(土)13:00~14:00 同上


○「震災から一年」特集番組「梅原猛 若者への哲学(仮)」
   (東浩紀さんが梅原宅を訪ねる 若い世代に向けて「人類哲学」を語りかける)

  放送日時:3月25日(日)18:00~19:00 NHK教育テレビ

2012年1月23日月曜日

ホームページが新しくなりました。

今春4月に、大阪・梅田駅前に新しく「大阪芸術学舎」が開校いたします。

それにともない、ホームページをリニューアルいたしました。


http://gakusha.jp/



今後は、東京芸術学舎、大阪芸術学舎、両学舎の総称を


「芸術学舎」


として、一体的に教育活動を展開してまいります。


また、「芸術学舎」として活動を展開していくにあたり、

これまでの東京芸術学舎の4学科

(「美術」「デザイン」「文化・伝統」「ライフスタイル」)

による講座構成を一新し、


「人間=自分」に「何」を掛け合わせるかを大切に考え、

芸術行動を構成する3つの側面(「つくる」「知る」「感じる」)を基本に、



新たな枠組みで社会人の皆様が本格的に、そして能動的に、

芸術を学ぶ機会を提供するべく、さらなる充実をめざしてまいります。



今後とも変わらぬご愛顧を賜りますよう、宜しくお願い申しあげます。

2012年1月20日金曜日

【ホームページリニューアルに伴うお知らせ】

【ホームページリニューアルに伴うお知らせ】

今春4月に、大阪・梅田駅前に「大阪芸術学舎」が開校することとなりました。それに伴い、ホームページのリニューアルを行います。

その改編作業のため、以下の日時においてホームページが利用できなくなりますので、何卒ご了承ください。
 
また、改編作業終了後、新しくなったホームページも是非ご覧いただければと思いますので、何卒宜しくお願い申し上げます。

<改編作業 実施時間>
1月23日(月) 13時00分~16時00分 終了予定
※改編作業の状況により、上記終了時間が予告なく変更となる場合がございます。

<改編範囲について>
東京芸術学舎サイトhttp://gakusha.jp/

<サイトリニューアルに伴うコンテンツ終了のお知らせ>
現行サイトのコンテンツはリニューアルに伴い終了させていただきます。


ご迷惑をお掛け致しますが、何卒ご理解頂きますようお願い申し上げます。


平成24120
外苑キャンパス事務室

2012年1月14日土曜日

秋季講座「人類哲学序説」の講座を終えて

大変な反響をいただき昨年12月に終了した梅原猛先生の「人類哲学序説」講座。
講座を終え、ナビゲーターをつとめられた梅原賢一郎先生より、メッセージをいただきました。
また、受講生の皆様から、受講を終えて様々な感想をアンケートでお寄せいただきました。
今まで受講をされた皆様の声をお伝えする機会がありませんでしたので、今回ご紹介させていただきます。


左より:松井利夫先生  梅原猛先生  梅原賢一郎先生
                            (Photo/Masahito Koshinaka)



―「人類哲学序説」を終えて―

 八十六歳の老翁は語った。京都から東京に乗り込んで語った。隔週五回も。二時間ぶっ続けで語った。それは、一つの事件だったかもしれない。
 どんな時代が来るか、だれも見当さえつかない。このようなときには、もっともらしい言葉にこそもっとも注意しなければならないのかもしれない。その点で、哲学者の言葉は、幸にも不幸にも、徹頭徹尾、もっともらしくなかった。一見穏やかそうな面立ちで隠され、含羞がその角を丸くすることはあっても、老翁の言葉には、終始、毒がふくまれていた。聴講するわれわれに、おっかなびっくり、見えない刃を突きつけていた。
 われわれは老翁にどう答えればいいのであろうか。神宮外苑には、なにかが駈けぬけたあとの砂埃が舞っているようだ。
                            (梅原賢一郎)




―受講生の皆様から 受講を終えて学んだこと、感じたこと―

86歳梅原猛先生のあくなき探究心へ脱帽
・難しい哲学の講座と思っていましたが、梅原先生86歳にして、これからご本を出されること、学びの深さを学び、私も勇気づけられました。
・素晴らしかった。アーノルド・トインビーの問いかけによって、老齢を顧みず、この半年間懸命に考察したとは、只、その使命感に脱帽しました。
・この講義のために86歳になってなお、半年間猛勉強して準備された由、頭が下がる学問に対する厳しい姿勢が講義内容もさることながら、もっとも学んだ点である。

②哲学についての知識の深まり
・ニーチェはとっつきにくく、敬遠していたが、今回の講義で概要が理解できた。シュタイナーの人智学との対比で今後も考えていこうと思う。
・久しぶりに西洋哲学について本を読み考えた。
・先生の問題提示を通して、もう一度考察すべき点が出てきてよかった。

③新しい思想に触れ、今後の人生に役立てたい。
・今更ですが、これからの人生を考えるのに役立った。
・自分の日々の生活の中で、このような思想を生かしていきたい。まずは「食べること」や「子育て」からやってみたい。
・人生で初めて哲学というものにきちんと触れました。しかも梅原先生という偉大な哲学者の講義といういきなりハイレベルな形で。日々の中に組み込まれていくというものではない気がしますが、人生の節目にふと思い出しかみ締めていくだろうと思います。
・考えていく方向を見出せた。
・特に「山川草木悉皆成仏」の思想の古代日本からの歴史的位置付けが興味深
 かった。
・ビジネス世界でも大学時代でも接したことのない世界を思ったので充実した時
 間であった。
・自ら考え、信念に基づいて生きることを改めて考えさせて頂いたお話しでした。

④国内外で不安な時代のなかで、希望をもつことができる思想を感じた。
3.11後の社会のあり方の指針となる。
・梅原先生の講義内容は、東日本大震災、福島の原発事故のみならずEUの混迷など、人類の危機に対処する哲学となりえると思われた。
・不安な国内外の様子は好転する様子も見えません。新しい希望の方向が見える気がします。